雨季のはじまりを祝う、もうひとつのお正月
このお祭り、まるでお正月みたいなんですよ!水をかけ合ったり、ベビーパウダーで顔を塗り合ったり、ダンスをしたりと、とにかく賑やか。年齢なんて関係なし。子どもも大人もお年寄りも一緒になって笑い合う、そんなお祭りです。
カンボジアの「クメール正月(4月中旬)」にも同じような風習がありますが、この祭りは少し遅れて、雨季の入り口に合わせて行われます。村によって開催の有無や規模は異なりますが、雨が降る喜びと、これから始まる農耕の季節を迎える気持ちはどこも同じ。



なぜベビーパウダーを顔に塗るの?
ベビーパウダーは、ただの飾りではありません。その優しい香りは「幸せの象徴」として、人々の間で親しまれています。お祭りの日、顔に白く塗られたベビーパウダーは、見た目の楽しさだけでなく、「良い香りに包まれて、幸せになれますように」という願いが込められているのです。香りを通して心を和ませ、笑顔が自然と広がっていく——それがこのお祭りの魅力のひとつです。