カンボジア政府公認:日本語観光ガイド・コサル

出国前準備

以下の4点は、カンボジアへ渡航する前に済ましておくと、より安心して旅を楽しくことができます。事前準備をしっかりと行いましょう。

ビザの事前取得

カンボジアに観光目的で入国するためには、観光ビザが必要です。主な取得方法は、オンラインで申請するか、カンボジアの空港に到着してから申請するかを選ぶことができます。

オプション A

オンラインビザ

e-VISA

ビザの申請をオンライン上で事前し、カンボジアの空港に到着後、e-VISA(QRコード)を提示します。

※事前にオンライン申請しておくと、入国審査の際に混雑を回避することができます。

オプション B

アライバルビザ

Visa on Arrival (VOA)

渡航前にビザの申請をせず、カンボジアの空港に到着時に、ビザ申請をし取得をします。

必要なもの

証明写真
(4cm x 6cm)

US$30
(現金が便利)

入国審査準備

空港到着後の入国審査をスムーズに行うために、必要な書類と流れを確認しましょう。

入国審査に必要なもの

パスポート

ビザ

帰国便の航空券

入国カード

入国カードに関する注意事項

紙による入国フォームは、ペーパーレス化に伴い廃止されました。スマートフォンを持たない旅行者のためにタブレット端末が設置されていますが、台数に限りがあるため、入国審査に時間がかかる可能性があります。

また、パソコンでインターネットにアクセスできる場合は、登録内容(QRコード)を印刷して持参するか、友人やご家族、または旅行代理店に依頼してオンライン登録の代行を検討することもできます。

陸路国境からのカンボジア入国については、e-Arrivalシステム未設置のため、オンラインではなく従来の紙ベースでの入国カード・税関申告書の記入が必要となる場合があります。詳細は、カンボジア大使館にてご確認ください。

現地通貨の両替

カンボジアでは米ドル(USD)と現地通貨のリエル(KHR)が併用されています。米ドルは観光地やレストラン、ホテル、スーパーなどの多くの場所で使えますが、小規模な店舗や市場では1ドル未満のお釣りがリエルで返ってくることが一般的です。

リエルから日本円への再両替は難しいので、両替は使う分だけにしておき、それぞれの旅にあった量の現金を準備しましょう。

現金の準備と両替

  • 米ドルを日本で両替して持参するのがおすすめです。日本国内の銀行や両替所で米ドルを用意しておくと、到着後すぐに使えて便利です。
  • カンボジア到着後に、空港や市内の両替所、銀行、ホテルでも両替できますが、レートが悪いことがあるので、事前に相場を確認しておくとよいでしょう。

ATMでの引き出し

カンボジアのATMでは米ドルで現金を引き出せるのが特徴ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 1回の引き出しごとに手数料がかかる(5~7ドル程度)
  • クレジットカード会社側の海外キャッシング手数料も別途発生する
  • 機種によっては高額紙幣(50ドル・100ドル札)しか出てこない場合がある

クレジットカードの利用について

クレジットカードは、大型ホテル・レストラン・ショッピングモールでは使えるものの、小規模店舗では現金のみの対応が多いです。また、カード決済時に手数料(3~5%)が加算されることがあるので、現金と併用するのがよいでしょう。

ポイント
  • 1ドルや5ドル札を多めに用意しましょう。チップを渡す時にも便利です。
  • 綺麗な紙幣を持参しましょう。破れたお札や汚れたお札は、受け取ってもらえないことがあります。
  • 1ドル未満の端数はリエルで返されるため、小さな買い物に使うと便利です。

持ち物リスト

現地で困らないために、日本から持参すべきものをリストアップしました。

必須アイテム
  • パスポート
    (有効期間6か月以上あるものを推奨)
  • ビザ
    (事前取得 or 申請用の証明写真)
  • クレジットカード
    (VISA・Mastercard推奨)
  • 米ドル現金
    (1ドル札を多めに)
あると便利なもの
  • モバイルWi-Fi or SIMカード
    (eSIMもおすすめ)
  • 電源プラグ変換アダプター
    (A・C・Gタイプ)
  • 虫よけスプレー
  • 日焼け止め・帽子
    (暑さ対策)
  • 海外旅行保険証
注意すべき服装選び

カンボジアの寺院(アンコールワットなど)を訪れる際は、宗教的な場所への敬意を示す服装が求められます。特にアンコール遺跡群では、適切な服装をしていないと入場を断られることがあるため注意が必要です。

NGとされる服装

🚫 露出の多い服装
タンクトップ・キャミソール・ノースリーブなのど肩が出るものや、短すぎるスカート・ショートパンツ(膝上の丈はNG)な場合があります。

🚫 体に密着しすぎる服
ピチピチのTシャツやレギンスのみのスタイルは避けましょう。

🚫 派手すぎるデザイン
宗教的な場では、過度に派手な色やプリントの服は好まれないです。

🚫 帽子やサングラスをかけたまま入場
寺院内では帽子やサングラスを外すのがマナーです。

アンコールワットを含むアンコール遺跡群では、正式なルールとして「肩と膝を隠す服装」が求められていますが、チェックが厳しいかどうかはその時の係員次第です。特に、アンコールワットの上層部(バコン)に登る際は服装チェックが厳しいため、短パンやノースリーブだとNGになる場合があります。

ただし、観光客が多い時期や係員がゆるめのときはスルーされることもありますが、念の為、軽い羽織りものや長めのパンツを準備しておくと安心です。